(12)退避の動きがある人(グズグズする人)
 後ろにゆっくり動く動きを「退避の動き」といいます。話をしている最中にイスの背にゆっくりともたれかかってなかなか起き上がって来なかったり、後ずさりをするように後ろにさがったりするのが典型的な動きです。退避の動きには、やる気のなさや相手から遠ざかりたいという気持ちを伝えるパワーがあります。
例えば会議中に前に乗り出していた上司がゆっくりとイスの背にもたれると、部下の意見に反対しているか、または興味を失ったように感じられます。部下が上司に対してこのような動きを行うと、やる気がないことが伝わり、態度が悪いと思われがちです。
退避の動きがある人にとって、「実行する」ということは「できるだけぐずぐずと引き延ばす」ということです。このタイプの人は全然何もしないというわけではありませんが、早めに着手したり早めに完成させたりするということにはまったく興味がありません。ものごとにはできるだけゆっくり着手し、大切なことはできるだけ後回しにし、延ばし延ばしにすることがごく普通のやり方なのです。
 従ってこのタイプの人は、何をするにも人より長い時間がかかります。遅刻することも多く、締め切りなどにも遅れがちです。また、退避タイプの人はものごとの切り替えが遅くなりがちなので、なかなかものごとを始めない反面、いったん始めるとだらだらと続けてしまい、なかなか切り上げることができません。
 そのため、退避の動きのない人から見ると、このタイプはものごとをするのが遅く、何事にも非協力的だと感じられます。

 

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