(13)不動の動きがある人(落ち着き払った人)
 じっとして動かない動きを「不動の動き」といいます。いくら動かないといっても、もちろん普通の人と同様、食事もすればスポーツもしますが、これまで紹介してきたような動きの特徴が出にくいタイプのことを言います。この動きには、相手に自分の感情をわかりにくくさせるパワーがあります。
 例えば、会議の席上で不利な状況のときに、不動の動きを使ってじっと動かずにいる上司は、実際にどのくらい苦境に陥っているのかということをライバルに悟られずにすみます。いわゆるポーカーフェイスというのはこのタイプで、勝負事をするときに有利に働くことがあります。ただし、上司から指示や命令を受けたときに、不動の動きをしている部下は反応が鈍いと思われてしまいます。
不動の動きがある人にとって、「実行する」ということは、「できるだけ何もしない」ということです。このタイプの人は、自ら相手に働きかけたり、熱心に何かに取り組んだりするということに対する価値観がありません。他人の影響を受けにくく、他人があせっていても、つられてあせるようなことはほとんどありません。それだけに、時間がなくてみんなが必死になって作業をしているときでも、一人マイペースをくずさず、周りから浮いてしまうのがこのタイプです。
 また、不動タイプの人は動きに癖がないので、他の動きを持つ人たちよりも楽にスポーツのフォームを習得することができます。しかし、自ら進んで熱心に何かに取り組むことが少ないので、才能があっても開花しないケースがたくさんあります。
 従って、不動の動きがない人から見ると、このタイプは他人に左右されずいつも落ち着き払っているが、自分から進んでものごとをしない人だと感じられています。

 

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