(4)不注意指示の動きがある人(無責任な人)
 身体を内側から外側に回転させながら何かを指し示す動きを「不注意指示の動き」といいます。ものごとに注意するときに、目的からはずれたものに注意が行ってしまうのがこのタイプです。
このタイプの人に典型的な動きは、内側から外側に身体を開くように動かしながら手や指である方向を指し示すことです。顔や身体が向いている方向と指し示す方向がばらばらになるのが特徴です。この動きには、相手の注意をそらせたり、相手を混乱させたりするパワーがあります。また、この動きはわざと手抜きをしているように見えるので、相手に対して横柄な態度をとっていることを感じさせるパワーがあります。
例えば、部下が上司に対して全然見当違いの方向を指しながら報告すると、上司は部下のことをなんとなく信用できないと感じてしまいます。また、上司が部下に対して「例のアレを持ってきてくれ!」といって見当違いの方向を指さしたり、あごで指図したりすると、乱暴で横柄な印象を与えてしまいます。
不注意指示タイプの人が感じる「注意」とは、「中心や目的からはずれたところに着目する」ということです。彼らは中心や目的に集中することよりも、その周辺や目的からはずれたところにこそ、意義のある内容を見いだしてしまいます。
例えば営業に行くときも、直接の担当者と親しくなるよりも、担当者の隣に座っている人とか担当者の同僚などと親しくなったほうが有利な情報を得られると考えがちです。大変困ったことに、このタイプの人にとって一つの目的に注意を集中することは、真面目すぎて面白味に欠ける行為だと思えてしまうのです。
 一方、不注意指示の動きがない人にとっては、このタイプの注意の仕方は非常に理解しにくいので、無責任で感じが悪いと思われがちです。

 


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