(9)接近の動きがある人(行動的な人)
 実行の仕方に影響する動きは五種類あります。
前にゆっくりと動く動きを「接近の動き」といいます。身体を相手のほうにゆっくり傾けたり、人なつっこく相手に近づいたりするのが典型的な動きです。
 この動きには相手にうまく近づくことができるパワーがあります。もしも相手が逃げ出したり抵抗したりしたら、相手にうまく近づくことはできません。その点、相手にゆっくり近づくという動きは相手を警戒させることなくその場に留めておくのに非常に有効です。
また、この動きはやる気や行動力を持っていることを感じさせ、人間関係においては積極的な役割を果たします。
例えば上司が部下の方にゆっくりと身体を傾けながら話し掛けると、部下は上司が自分に関心を持ってくれていると感じます。また、部下が上司に向かってゆっくりと身体を傾けたり近づいたりしながら報告をすると、上司に対して自分の熱心さややる気をアピールすることができます。
 接近の動きがある人にとって「実行する」ということは「確実に成し遂げる」ということです。このタイプの人は唐突に何かを行うことはほとんどありませんが、非常に行動的で好奇心が旺盛です。気になるものには気後れせずに近づいていき、何らかの働きかけをしようとします。接近タイプの人は、実際にやってみることが何よりも大切だと考え、実行することによって情報が入り、やり続けながら少しずつ失敗を修正していこうとします。
接近の動きがない人から見ると、このタイプは人なつっこく、少しずうずうしいところもありますが、大変行動的な人だと感じられます。

 

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