タモリ

一点注意
攻 撃
虚 脱
独 断
接 近
突 進
機 敏

 日本の昼の代表的な番組の一つである「笑っていいとも」を長年に渡って務めている「タモリ」も、すでに説明した「さんま」とほとんど同じ動きのバリエーションを持っています。「タモリ」の動作パターンもまた、一点注意、攻撃、虚脱、独断、接近、突進、機敏です。しかし、頻繁に現れる動きの組み合わせが違うために、「さんま」とはまったく違ったイメージを感じさせます。
「タモリ」は基本的に三つの顔を使い分けています。
 一つ目はテレビカメラの前でリラックスしてやる気がなさそうにしている顔(虚脱)です。本来、生番組などの非常に緊張する場面でこうした動きをすることは大変むずかしいのですが、彼はカメラの前でも簡単に虚脱の動きをすることができるのです。そのことが、彼がお笑いの大御所になることができた大きな理由の一つです。
 二つ目はものごとをわかりやすく説明する顔(一点注意+攻撃+接近)です。彼はとりとめなく混乱するバラエティ番組において、視聴者がわかりにくそうな状況になると場面をきちんと整理し、非常にわかりやすい解説を行います。この真面目な側面はお笑いとしてはマイナスイメージになりやすいので、それをあまり感じさせないためにも、サングラスは彼の必需品になっています。
 三つ目はハチャメチャな行動をする顔(独断+突進+機敏)です。唐突にふざけてバカ騒ぎをしたり、ちゅうちょなく様々な物まねや芸をしたりするのは、彼が自分本意に、しかも前後に自由自在に行動することのできる動きを持っているからです。
 始めはやる気がなさそうな様子をしていながら、状況が複雑になるとわかりやすく解説し、視聴者がある程度納得すると、今度は突拍子もない行動に出るというのが「タモリ」の典型的なパターンなのです。

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