古舘伊知郎

一点注意
虚 脱
機 敏
接 近
突 進

 流れるようなしゃべり口と実況中継風の解説が魅力の「古舘伊知郎」の動きのレパートリーは、一点注意、虚脱、機敏、接近、突進です。

 彼には強い一点注意の動きがあるため、何かを指さしたり指示したりすることが得意なので、典型的な仕切り屋タイプの司会者として多くの番組で活躍しています。

彼の司会の特徴は、接近と突進の動きが強いために、前へ前へと進みながら番組を進行することです。テレビの画面では、相手の方にぐっと乗り出して顔をのぞきこむようにする様子や、腕をまっすぐに伸ばして指さしながら、どんどん進んでいく様子を頻繁に見ることができます。これは、彼が相手や話題になっているものに強い興味を持っていることを他人に感じさせると同時に、彼自身に好奇心旺盛な行動力を与えています。

その上、彼には強い機敏の動きがあるので、出した手をさっと引いたり、急に向きを変えたり、めまぐるしいくらいすばやく、様々な動きを見せてくれます。

これらの動きの組み合わせから、彼は非常に積極的で人なつっこい面と、テキパキキビキビとものごとを処理していくクールな面を両方併せ持っており、次から次へと移り変わる番組の展開にどんどん対応し、スピード感のある小気味のいい司会をすることができるのです。

また、攻撃の動きや独断の動きのような、上下方向に強く動く動きがないことも、彼の司会の大きな特徴です。このような動きが少ないことが、かえって彼のしゃべり口調を流れるようになめらかなものにし、話すときのスピードを上げています。一般に、上下の動きがあまりにも強いと、全体に力が入りやすくなるので、決意に満ちた力強いしゃべり方にはなりますが、「古舘伊知郎」のような流暢な感じにはなりにくいのです。

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