5−(1).引き込み型デザインの店とはどういう店か?
 

多くの人が通行する「道」を店内に引き込もうとしたのが

引き込み型デザインの店です。

引き込み型デザインの店は、商店街の和洋菓子店や貴金属店などに

よく見られる店のデザインで、商品空間を店内に置いています。

戸板一枚の市の店がその場に定着し、

商店主や家族が住みついた、家と店が一緒になった構造なので、

本来は客が自由に入ることがむずかしいデザインになっています。

下のイラストの店は、20数年前に、駅ビルや地下街などで

よく見られた、引き込み型デザインの和菓子の店です。

入り口には仕切りはありませんが、商品空間が店内にあり、

客が店内に入らなければ商品を見ることができない、

引き込み型デザインの店です。

さらに、販売員の空間が狭いので、

このようなデザインの店を

「販売員空間が狭い引き込み型デザインの店」

と言います。

 

 

このような店では、ケースの後ろに狭い販売員空間があり、

ケースの前に客のための客空間が用意されています。

しかし、店のすべては販売員の管理下にあるので、

なわばりを解除するのがなかなかむずかしい構造です。

一方、

「販売員空間が広い引き込み型デザインの店」は、

下のイラストのような構造で、

大型の和洋菓子店や貴金属店などによく見られます。

かつては、このくらいの規模の店は路面店でなければなかなか

見られませんでしたが、最近は、ショッピングセンターや

百貨店などの中にも、大型の店が見られるようになりました。

ひやかし客が中に入りにくいという問題点はありますが、

販売員空間が広いために、いったん中に入ると

比較的落ち着いて商品を見ることができます。 

 

 



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