7−(1).接触・引き込み・回遊型デザインの店とはどういう店か
 

 店頭にも豊富に商品を陳列して、店内に入ってから客が店の中を

ぐるぐると見て回るような店を、接触・引き込み・回遊型デザインの店といいます。

店頭にたくさんの商品が出ているため、客が道に立ったまま

商品を見ることができ親しみやすいイメージがします。

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販売員空間がある、接触・引き込み・回遊型デザインの店」

このタイプの店は、いちいち販売員に相談しなくても決められるが、

決定するまでに長い時間がかかるような商品

(書籍、レコード、ファッション雑貨、生活雑貨)

を扱っている店に多く見られます。

このタイプの店は、販売員が販売員空間に入っていて、接客をしない

セルフサービス方式

になり、商品量のわりには、少ない販売員で維持ができます。

販売員が少ないということは、なわばり主張が少ないという利点もありますが、

あまりにも販売員の数が少なくなると、刺激がなくなり、

店としての面白さに欠けるという問題点も生じます。

最近の店には、天井まで積み上げるような、非常に豊富な

商品空間を用意することによって、販売員が少ないという

欠点を補っているところもあります。

このデザインの店が機能するためには、豊富な商品量のある

魅力的な商品空間が不可欠となります。 

 

販売員空間がない、接触・引き込み・回遊型デザインの店」 

販売員空間がないタイプの構造は、商品を決めるために販売員の

協力を必要とするような商品を売っている店によく見られます。

販売員空間がないので、基本的に、

セルフサービス方式ではありません。

このタイプの店は、販売員が客を遠ざけるアクションを生じやすい構造ですが、

入りやすい店にするための条件は、決して

セルフサービス方式にすることではありません。

客は、販売員が誰もいない店よりも、

たとえ入りにくくても

販売員がいる店に魅力を感じます。

そういう店で、販売員がなわばりを解除するチャンスを客は待っているのです。

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販売員がじゃまで「入りにくい」と感じるということの背景には

その店に「入りたい」という要求があります。

それに対して、 販売員がぜんぜんいない店は魅力に乏しく、

「入りたいのに入れない」という感性は生じにくいのです。

 

  



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