ほとんど同じような場所に、同じような規模で、
同じような扱い商品の店があるということはめずらしくありません。
それなのに、二つの店の売り上げが大きく違うとき
販売員が大きな要因になっていることは誰でもが考えることです。
そしてたいてい、売れる店の販売員は積極的で、
売れない店の販売員は消極的だと考えます。
なぜなら、売れる店の販売員はいつもキビキビと働いているからです。
それに対して、売れない店の販売員はあまり働いていません。
そこで、売れない店の店長は販売員に積極的に販売するように指導しますが、
なかなかうまくいかないのが現実です。
下の店は、売れない店の「まるとらショップ」で、
店長に積極的な接客を教育され、それを実行しています。
次の店は、売れる店の「まるねこショップ」です。
この店の販売員はいつも忙しそうに働いています。
「まるとらショップ」は何もかも「まるねこショップ」を真似しているので、
「まるとらショップ」の店長にはその違いがさっぱりわかりません。

そして、その違いは「なぞ」になっていきます。
さて、二つの店を客の目で客観的に見ると、
ほとんど同じようでありながら、実は二つの店は
販売員のアクションがまったく違います。
売れる店では、
作業中のアクション
接客中のアクション
の二つがたくさん行われているのに対して、
売れない店では、
じっと立って客を待つアクション
客に早い接客アプローチをするアクション
ばかりが目立っています
客は店を選ぶときには見た目を重視しています。
つまり、お店はそのデザインで選ばれるのです。
売れる店と売れない店のデザインの違いは販売員のアクションから生じます。
入りやすい店=売れる店
=作業中・接客中のアクション
一方
入りにくい店=売れない店
=待機中・接客アプローチのアクション
このように、販売員のアクションの違いが、そのまま
店のデザインの違いを生み出しているのです。
入りやすい店になるためには、販売員のアクションを変えなければなりません。