この店は、約20年前の、東京・池袋駅東口・
西武百貨店地下一階食品売り場にあったヨックモックです。
ヨックモックは当時すでに贈答用菓子店の中心的な存在でした。
西武百貨店の地下一階は、JR、私鉄、地下鉄の乗降客で
一日中混雑している大地下通路に面しています。
この店は、当時、大地下通路に面した入り口のすぐ左側に
位置しており、非常に恵まれた立地条件を持っていました。
この店は、接触型デザインの店ですが、他の接触型デザインの店と
比べると、群を抜いて広いという特徴がありました。つまり、他店に比べて
群を抜いて広い商品空間と
群を抜いて広い販売員空間を
持っていたのです。
規模としては、一般的な店の約3倍ありました。

同じような店が競争するときには、広い商品空間があることは有利になります。
広い商品空間は、狭い商品空間よりも販売員の接客のスキが生じやすい、
すなわち、なわばり解除されやすいので、客が近づきやすくなるからです。
また、広い商品空間は、ひやかし安全信号をつくりやすいという利点があります。
店の前に立ち止まる客の姿はサクラパワーとなって
次々と新しい客を引き付けます。

店の全体図を見ると、当時としては非常に広い店だったことがわかります。
左側(百貨店出入り口方向)で贈答品(主力商品)を販売し、右側のL字の
部分で実演をしながら持ち帰り品のケーキを販売していましたが、
その後、右側の実演とケーキの部分のケース一本分はなくなりました。

最近(2008年3月)では、西武百貨店の長期間にわたる大改装のため、
違う場所に臨時店舗が出ています。