近年、女性を中心に大人気のスィーツだが、
それだけに競争も激化している。
そうなると、何でも売れるというわけにはいかない。
デパ地下のスィーツ売り場でも、
売れる店と売れない店が生じている。
路面店などで人気のあるスィーツ店でも、
百貨店の販売方法に慣れていないと、
失敗することがある。
きれいなケースに、きれいなケーキ類が並んだ店だが、
新規オープンなのに人だかりができないのは、
客にとっては近づきにくい店だから。
新規オープンということで、
普段は店頭に立たない幹部が登場(右の女性)

百貨店の地下食品売り場の狭い通路に出て、
客がやって来たらすぐに接客しようと待ち構えている。
これは、典型的な
客を遠ざけるアクション
である。

本人は、自分が原因で客が近づいてこないことはわかっていない。
そして、通行客に積極的に声をかける。

なかなか客が立ち止まらないので、商品の説明をするが、
特におもしろいトークでもなく、客の興味を引かない。

目の前を通る客に対して呼びかけると、
それはなわばり主張になりやすい。
それでも、たまには客が来る。

もともとその店で買おうと思っていた客や、
その商品にひかれる客ももちろん存在している。
すると、こういう接客をしている販売員は、
自分の接客が功を奏した!!
と思ってしまう。
そして、ますます前向きになるが、
それは往々にしてますますなわばり主張を強める結果になりやすい。
そのため、せっかく客がついてもなわばり解除されず、
サクラパワーを引き起こしにくくなってしまう。

こういう人は、自分のしていることがわかっていない。

客が自分を避けながら歩いている
ということに気がつかない。

自分は熱心に接客しているのに
客が近づかないことを疑問に感じている人は、
自分が客からどう見えているのかを
冷静に考えてみよう。
この店は
