近年では、家電量販店では、かつてのような
激しい接客競争が行われることはほとんどなくなった。
かつては、それぞれのメーカーから来ている販売員が
客をつかまえようと激しい販売競争を行っていたので
客は大型家電店でも、なかなか自由に商品を
見ることができなかったものである。
*
しかし、今でも、知らず知らずのうちに
客を遠ざけてしまう販売員は存在している。
彼らが客を遠ざける代表的なアクションは、
商品空間の前にじっと立つ
ことである。
本人は特に悪気はないが、客が近づいて来ても
その場にじっとしたまま動かない。

実際には、何も言わないが、いかにも何か言いそうである。

店においては、販売員と客とは、
利害が対立している
ということをよく理解しておくことが大切だ。
*
販売員はできるだけ早く客をつかまえて売りたい。
一方、
客はできるだけ販売員につかまらずに
いろいろな商品をチェックしたい。
*
このように、客と販売員は店でやりたいことが違っており、
これはそれぞれの立場上仕方がないことである。
このことを理解して、客がやりたいことをうまく
サポートしているのが売れる販売員である。
売れない販売員ほど、
「自分はお客様の立場に立っている」
「お客様の味方をしているから嫌われるはずがない」
と思い込んでいるので、アクションをコントロールしにくい。

接客を仕掛けてきそうな様子で、商品の前に立ってる
こと自体が、客が自由に商品を見たいと言う気持ちを
妨害してしまうので、要注意。
この店は
