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相手から好意を得る方法はいろいろあるが、
もっとも簡単で、しかも成功の確率が高いのは、
相手の話をよく聞いてあげる
ということである。
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みんな、自分の話はしたいが、他人の話は聞きたくない。
中年のおばさん同士の会話を聞いていると、
自分が言いたいことばかりをしゃべり、
相手の話はほとんど聞いていないことが多い。
単に交代でしゃべっているだけで、
コミュニケーションとは言いがたい。
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だから、相手の話をよく聞くことは、
それだけで、そうとうの高得点である。
さらに、
相手の話に賛同しているというしぐさ
を見せれば好意を獲得できることはまちがいない。
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基本的に、聞き手は相手のことを見るのが自然だ。
軽い微笑みを浮かべて、好意的に相手を見る。
相手の話を熱心に聞くのだから、椅子にもたれかからず、
軽く前傾する。

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大切なのはあいづちの打ち方だ。
相手の話を聞いている証拠として、あいづちは不可欠だが、
そのときに、相手に賛同しているという
動きの情報をだすことが大切である。
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そのためには、
ゆっくり、大きくうなずくこと。
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相手を見たまま、
ゆっくりあごを上げて
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ゆっくりさげる。
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あごをあげたときに、軽く口をあけて、
「ほう」とか「はあ」などと、感心した声をだす。
口をとじたまま上を向くと、生意気に見えたり、
人をバカにしているように見えるので要注意。
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下を向いたときには、相手から視線をはずす。
相手を上目づかいに見るしぐさはここでは不適切。
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あくまでも、真面目に相手の話を聞き、
自慢話にも感心してあげる。
それができれば、
たいていの人から好意を獲得できる。
なかなかできないからこそ、価値がある。
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主に使う動き
● 協調の動き・・・・・身体を下から上に向かって、力を抜いて動かす動き
● 虚脱の動き・・・・・・身体を上から下に向かって、力を抜いて動かす動き